
ほしとたいようの診察室
第6章 回想、はじめまして
「じゃあ、食べ物で遊ぶな。食べる時は食べる。いらないなら手を合わせてごちそうさま。」
びしゃびしゃになった手をタオルで拭きながら諭す。
相変わらず小さい手だが、そのパワーは尋常ではない。
「いいか? これのんちゃんのために作ってくれてる人がいるんだ。粗末にしたら許さないよ」
この日は、のんちゃんの虫の居所が悪かったらしい。
「うえーーーーん!!! ゆうせんせ、だいっきらいいーー!」
だいたい、そういうときはのんちゃんがスプーンをぶん投げて、試合終了である。
……
