
ほしとたいようの診察室
第6章 回想、はじめまして
「ほら、仲直りは? 今日はのんちゃんの好きなお洗濯の絵本にするか?」
ここ最近は、寝る前に絵本を読むことにしている。その予約を持ち掛けた。
「ゆうせんせ、なかよしになってもつぎも、ちっくんするからやだ」
のんちゃんとの関係はできはじめたところだった。
元気で利発なところもあり、言葉や発達は少しゆっくりだが、理解力があるところもわかってきていたから、落ち着いた時にしっかり言葉を交わすようにしていた。
その分、下手なことも言えないが。
ベッドサイドに置いてある椅子に座ると、のんちゃんにゆっくりと話しかけた。
