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ほしとたいようの診察室

第6章 回想、はじめまして


駆血帯をサッと巻いて、左腕、肘の内側に照準を合わせて、浅く針を刺す。針がブレないように、慎重に、


「うわぁーーーん!!」



「こらこら、暴れない」



「いたいーーーー!いやーーー!!」



……素早く。


スピッツ2本を採ると、圧迫しながら針を抜いた。




「はぁ……鼓膜が破れそうだ…… はいほら、もう終わりだ」




アンパンのキャラクターがついた絆創膏を、細い腕にペタッと貼り付け、叶恵さんにいつもの血液検査に回すようにお願いする。




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