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ほしとたいようの診察室

第5章 プリンを作ろう

……

side:吹田


やっぱり吐いたか。

PHSが鳴って嫌な予感が的中した。

「のんちゃん、嘔吐ね……すぐ行く」

時刻は18時半。
ちょうど外来が終わり、カルテの整理をしていたところだった。
……それは入院患者の食事の時間でもある。

夕食、吐いたか……。
のんちゃんが入院している病棟へと急ぐ。

のんちゃんには悪いけれど、副作用で吐くとは思っていたが……それにしても早かった。

数日、せめてホルモン剤を投与したばかりの今日くらいは、大丈夫と踏んでいた。



陽太先生が一緒に食事をしていたおかげで、初期対応は早かったけど……





だからこそ、のんちゃんにとってはダメージがデカいだろうな。



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