
エッチな女子高生は年上がお好き
第2章 出会い
「あ、あの。来月さっきのバンドのライブ、ありますけど、来ますか?」
風がスーツのジャケットを捲って、そっちに目をやろうと思っても、動かなかった。
目の前の華奢な女性が、その黒々とした綺麗な瞳で僕を吸い込んでしまった。
耳が熱くなるのを感じる。
心臓の高鳴りを感じながら、こんなおじさんが、こんな若くて美しい女性に何をドキドキしているんだ、と冷めた気持ちにもなる。
少しの沈黙を作ってから、俺は慌てて返事をする。
「来月?ライブあったんですね。あなたは、いくんですか?」
「行きます、一応」
彼女は目を逸らして、どこかをぼんやり見ている。長いまつ毛が綺麗にカールしていて、瞬きをすると風を起こしてしまいそうなものだった。
「じゃあ、僕も行こうかな。仕事がなければですけど。また、話したい、ですし」
恥ずかしさのあまり声が小さくなってしまった。俺みたいな普通のサラリーマンが、少し期待して、バカみたいだ。
