無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

旧道、県道48号線とバイパス道路ほ、うまく交差している地点だった。県道48号線は、緩やかな登り坂で、その先には外灯で照らされた、バイパス道路が見えた。真理恵だ、先に脱出した真理恵が、坂道を登りきって、バイパス道路に立っていた。田中理沙は自転車に乗りながら、後ろを振り向いたが、黒田明はまだ、追ってきてはいない。しかし倒れている海野健太には、気がつくだろうし、すぐに追ってくる可能性はあるだろう。
真理恵！うしろに乗って！！早く、早くよ！ついに自力で、バイパス道路まで脱出した田中理沙と佐藤真理恵。千葉方面に向けて、2人乗りの自転車は走り出した。幸いに緩やかな下り坂が、2人を安全地帯に逃がしてくれた。千葉県の中心部だけに、標高の高い場所だったのである。おい、健太！どうしたんだ、まさか！おまえ、そのまかだよ、イテテテ、まだ、しびれて、立てねえんだ、
おい、あの女は、普通の女じゃねえな、海野健太は用心していたが、女のスタンガンにやられたと、黒田明に話していた。