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出会い系サイトのレイプマン

第1章 レイプマン登場

高滝神社の本堂を囲うように、直径2メートル以上ある檜木の大木が、6本そびえ立ち、4匹のきつねの石像が、高滝神社を見守るように。東西南北に座っていた。早く周辺の景色がどうなっているのか、見たくて。田中理沙は小走りになった。檜木の大木に、右手をあてながら、崖ぷちに立った田中理沙は驚いてしまった。ダムだわ、ダムに囲まれている。高滝神社に登ったことにより、周辺の状況をつかむことが出来た。高滝神社周辺は、高台で浮島のようになっていて、ダムの水に囲まれていたのだ、謎だった、高滝部落のゴーストタウン現象、東京電力の電柱のなさ、黒田明の悪巧みと、計画的な犯行が、田中理沙の頭の中で、初めてつながった。しかし悪い情報ばかりではなかった。暗闇の中でも、月の光と、高滝ダムの外灯の明かりが、新情報を与えた。情報とは、ただではない、意識がないなら、考えが甘いと言ってもいい、戦いとは、1に情報、2に補給、なのである。そう、今の、田中理沙にとっては、生きるか!死ぬか!の戦争だった。

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