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田中理沙は、これでは右にも左にも、進めないわね、ダメだと思った、紅葉樹林の枝が繁っていて、堤防沿いを覆いつくしている。とてもではないが、前に進めない。駄目だ、戻るしかないわ、高滝公民館の6畳で、もっとゆっくり、高滝ダム建設関係の書類を、見れたらと悔やんだが、黒田明が追って来たのだから仕方なかった。30年以上経過している昔の2枚の構図は、土地の状態ご変わり使い物にならなかった。高滝神社、高滝神社か、そうだ、これだわ、構図にも書かれている、高滝神社を見て、田中理沙は、高滝神社に昇る決心をした。高い所に登れは、周辺のことが、わかるはずだわ、深夜の高滝神社は恐いとか、言っていられない、歩いて来た道をたどり、高滝神社の前を目指した。高滝神社までは、構図とライト、のおかげで、苦労することなく、たどり着く事が出来た。ここが高滝神社ね、砂利道の9尺道路に出ると、高滝神社の鳥居の門が、すぐに視界の中に入って来た。