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出会い系サイトのレイプマン

第1章 レイプマン登場

田中理沙はカウンターから離れて。林家商店の奥に歩いて行く。ライトの明かりはあるし、店内の広さは20坪程度で、奥に進むと裏口のドアが見えた。鍵は掛けられていて、内側から開けることは出来た。裏口のドアを開けると、広い庭先には、入母屋造りの和風の建築物が建っていた。おそらく林家商店の母屋だろう。家が荒らされた様子もなく、母屋はどっしりと静かに眠っているかのように見えた。田中理沙は林家商店の裏口に出てから、中庭を歩き出した。中庭には白い砂利が敷かれていて、歩くと、ザッ、ザッ、と音がした。庭の手入れをしているようだ、無人で人は住んでいないようだが、管理は行き届いていた。敷地の外に出て、旧道48号線まで戻ると、確かに6メートル程の旧道48号線と、道幅3メートル程の砂利道は交差していた。信号機はないが、とまれの交通標識はつけられている。黒いハンドバックから、さっきしまい込んだ住宅地図を出していると、また、車のエンジン音が聴こえて来た。

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