テキストサイズ

出会い系サイトのレイプマン

第1章 レイプマン登場

田中理沙は慌てて林家商店の母屋の敷地に戻り、垣根の裏側に隠れた。そして垣根の裏側から県道48号線を見つめた。車のエンジン音は、田中理沙が歩いて来た方角と同じ、閉鎖されたガソリンスタンドからだった。そしてようやく田中理沙の目の前を通過して行った。白い車で、あの黒田明が、運転する白いクラウンではなかった。白かったが、ツートンカラーの車で、なんと警察のパトカーだったのである。ピンチの時に、突然現れたパトカーは、普通に林家商店の前を通過して走り去ってしまった。深夜午前1時30分頃、1台のパトカーが県道48号線を走行していた。外房方面から市原市警察署に戻る途中のパトカーの中での会話だった。パトカーの助手席に乗っている、池田部長が、パトカーを運転している若い佐久間巡査に指示を出した。ここのメジロラインはまだ、走った事はないだろう?はい、池田部長、初めてです、若い佐久間巡査は、パトカーのハンドルを切りながら答えていた。この旧道、県道48号線はね、新道メジロラインが開通する以前は、メイン道路だったんだよ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ