
出会い系サイトのレイプマン
第1章 レイプマン登場
林家商店は、材木で作られた雨戸で閉められていたが、少しだけ雨戸は開いていた。田中理沙は、雨戸を両手で持ち、ガタガタ、ズズーーーとこじ開けた。暗闇だったが、目が馴れてきていて、林家商店の中に立ち入りすることが出来た。明かり、明かり、と念仏をとなえるかのように光を求めていた。店内がどうなっているかも、わからないが、精算カウンターのような、木製の机のような台を見つけた。机の上の台に置かれたライターらしき物を発見して、ジョリ、ジョリ、と試しに火が点くか、試して見たが、湿度もなくてなんと火はついた。小さい炎を手に入れて、少しは安心したが、まだ油断は出来なかった。炎が消えてしまったら、また元のもくあみに戻ってしまう。何か安定したライトでもないかと、ライターの炎で、ライトがないか探した。ライトが林家商店の机の引き出しの中に置かれているではないか。どうやら林家商店の家主も、たまには店内に来ているようだった。乾電池も新しくて腐食はしていなかった。
