無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

あてもなく、県道を歩いて来た田中理沙の目の前に、公衆電話ボックスが見えて来た。近くによって、公衆電話ボックスを、覗きこんだら、残念なことに電話は取り外されていた。暗闇の中でも、一目見て、この公衆電話ボックスは利用されなくなってから、長い年月が経っていると悟った。
落ち葉やゴミも溜まっていた、あれは、100円ライター、公衆電話ボックスを開けて、100円ライターに手を伸ばした。普段の田中理沙はタバコは吸わないしライターなどに興味はないが、明かりを求めていた。カチッ、カチッ、と試して見たが、火は付かなかった。ガスが抜けていたし、湿度もあって着火しなかった。暗闇の中で、目も馴れてきていて、電話ボックスの後ろに、雑貨屋があることに気がついた。雑貨屋の看板には、林家商店と書かれている。白いペンキで書かれていて、文字も部分的にはがれていて、長い年月が経っているようだった。田中理沙は雑貨屋林家商店に入り、調査することにした。