
出会い系サイトのレイプマン
第1章 レイプマン登場
針葉樹林の中も安全ではないと、すぐに身を低くかまえた。それはまるで戦場の中を、くぐり抜けて来た老兵が。いち早く火薬の匂いを掻き分けて、危険を回避するようだった。火薬が爆発したら無論、大火傷では清まないし、戦士してしまう。田中理沙は、近くに動物が居ることを、察していた。野生の大型動物に遭遇すると危ない。猿やイノシシのパワーは人間とは比較にならないほど、強いし恐ろしい。田中理沙は県道48号線に戻り、明かり、情報誌を求めて、歩き出した。もう、黒田明の運転する車は行ってしまったし、また車が走って来たらすぐに隠れてやろうと考えていた。しかし、謎が多いことに、田中理沙も気がついていた。やたらに、カーブが多いし、短い橋も、2回も渡っている。それに県道沿いなのに、東京電力の電柱が、見当たらない。おかしいではないか?どうしたんだ?東京電力の電柱がないとすると、この辺り周辺には、誰も人が住んでいない可能性が高くなる。
