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副業は魔法少女ッ!

第2章 魔法少女の力



「七時!」

「夕飯のっ……あと……お茶も頼んで、田代さんのアルバイトのお話を聞いて……アアッん……」


 夕方から今に至るまでの行動を、三十分刻みに報告する。

 なずなが命令を遂行しても、すぐるは何かと理由を付けて、正座する恋人の裸体に靴べらを振り下ろす。


 通常であれば、乳首はとっくに小さな割れ目が生じている。洗濯バサミは数を増して、なずなの乳房に群がっていた。すぐるはそれをもてあそびながら、説明不足だの不明瞭だの叱咤して、なずなの肩や尻を打つ。



ピチンッ!!ベチッ!!…………



 時折、突風でも吹かなければ説明し難い方向転換で、靴べらはなずなへの直撃を避けた。その度にすぐるは激昂して、空振りの腹いせと言わんばかりに、渾身の折檻を繰り出す。

 そのひと振りも、以前のなずなであれば泣き出していたほどのものなのに、ある程度にとどまって済む。

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