
副業は魔法少女ッ!
第2章 魔法少女の力
瘡蓋を繰り返し重ねて厚くなった部分もある、乳房は下着を外すと形を崩すなずなの身体は、あどけない。そのくせ生理的現象だけは、一人前だ。
まだ体温を含んだままだろうショーツを嗅いで、すぐるがなずなの胸骨を飾る二つの丘陵に指をうずめた。
「男の匂いはしないけど、なずなのいやらしい匂いがするな」
「…──はぁっ、……」
「悪いことしたのに、反省の色が見えないな。全裸で正座して乳首立てるなんて、お前を喜ばせるために、こんな命令しているんじゃないよ」
くにゅくにゅ…………
乳房に載ったコットンパールを強制的に勃たせたすぐるは、そこに洗濯バサミを装着した。深い皺を刻んだ先端が、強力なバネに締め上げられて、本来は衣類を固定するための溝による激痛からの逃げ場を失くす。そのまますぐるが膨らみを掴んで揉み出すと、不自然に尖った乳輪が、輪をかけて変形していった。
「痛いっ……痛い……」
「は?気持ちいいんだろ。さ、なずな。まずは四時。講義が終わったら、どうしたの?」
ぐにゅ。
「アアゥッ!!」
「どうした?!」
「ヒッゥッ……──がっ、がっ、こう、で……靴を履き替えて……」
近くのカフェで一時間、友人達と話をした。忘れ物に気付いて取りに戻って、サークルを終えたきた別の友人と話をして、夕飯を食べて帰ることになった。…………
自分でも驚くほどの作り話が、なずなの頭に浮かんでいく。
それが口から出まかせだと、すぐるは決して見抜けない。なずなの固有魔法も影響しているのかも知れない。防御に特化した魔法少女になって以来、なずなは怪我も負いにくくなった。
