
副業は魔法少女ッ!
第1章 アルバイトで魔法少女になれるご時世
「ぐすっ……脱がせて……」
「アア?」
「全部脱いで謝りたいから、お洋服脱がせ──…ヒギィィッ?!!」
「オレに指図するな!ブタ女!!」
ぐちゅぐちゅ…………クチュッ……
「ひ"ぎゃ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"……う"ごがざな"い"で……痛い……い"だい"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"……っ!!」
さっきの女は、通りすがりのなずなの近い未来を知っていたのか。彼女が探していたのは、今まさになずなの腸内を蹂躙している人物か。
すぐるの気性が荒いのではない。面倒見が良く、同世代の少女達が色気付いていった頃も、彼は目移りもしなかった。その誠実さは今も同じだ。有名大学に進学してからは、仕送りなどに頼れなくても、なずなの生活まで支えてくれている。そんな彼の実家にいた時分の私生活は、痛ましかった。彼がなずなを繋ぎたがるのは、ぬくもりに飢えた脆さからだ。
露出した肛門の吐き出すぬるぬるとした液体を、竹棒が容赦なくかき出して、なずなの下半身ごと振り乱す。なずなは謝罪を繰り返す。
異物感にも慣れた頃、すぐるがようやくその凶器を引き抜いた。
「ごめん、血、出ちゃった」
「っ、はぁ……」
労る調子の柔和な声は、まるで別人だ。いや、眉を下げてなずなを覗き込む気弱な顔こそ、彼の素顔だ。
