
刑事とJK
第51章 有人島サバイバル
『あ、これもおいしい、これもおいしい///』
ゆうひがご機嫌に果物を食べていたとき
いきなり一人の若い男が入って来た
びっくりして喉を詰まらせ、胸をトントンと叩く
急いで口の中の物を胃に入れた
入って来た男はゆっくりと近付き、ゆうひが座っているベッドに腰掛けた
警戒して、思わず身を引いた
そんなゆうひを見て、男は笑った
『……』
さっきたくさんいた男たちとは違って
この男の顔は綺麗だった
あの中では、おそらく1番"カッコイイ"んだろう
〔I am …、シーザ…〕
あい あむ …?
この人は英語しゃべれるのか!!
名前…シーザ…って言うのかな?
『シーザ…?』
ゆうひが言うと、シーザはまたニコッと笑った
〔What…your name?(名前、何ていうの?)〕
『…ゆうひ』
ほんと、英語勉強しといて良かった~!!
〔ユウヒ?〕
『イェス、イェス』
ゆうひはコクコクと頷いた
〔I am…king〕
キング?
この人、王様ってことか
するとシーザは、ベッドに手をついて
ゆうひに顔を近づけた
『…!!』
〔How pretty…(なんて綺麗なんだ…)〕
シーザはゆうひの顔をじっと見る
『綺麗とか、ないって!!///』
ゆうひはつい顔を背けた
しかしシーザはゆうひの顔を自分に向けさせる
〔You are my new wife !!(僕の新しいお嫁さんっ)〕
『は…?』
何言っとんじゃこいつは―――!!!
