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扉を開けて AN

第2章 初めての恋



ヤバい、
こんなに大きな音がしたら
まーくんに聞こえちゃう、と
自分の腕を抱くように小さく身をかがめたけど
まーくんは相変わらず目を閉じたまま


「まーくん?」


そっと声をかけると
今にも泣きそうに赤くなった瞼が
ちりちり震えた後に 
眩しそうにうっすらと眼を開けて





「あぁっ!俺寝ちゃってた?ごめん!」







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