
会社での出来事
第2章 2
私は彼を登録できたことに満足してスマホを引き出しにしまい込む。
破顔しながら資料をまとめてると、ボールペンで頬をつつかれた。
横を向くと美鶴が、こちらを見ている。その目はどこか呆れを表していた。
「木嶋先輩と進展でもあったの? 」
ギクッ?!
私は顔に出やすいタイプで何かあればすぐに分かってしまうらしい。ポーカーフェイスが出来ない。
「な、何でもないよ?! な、何も無いから!!! 」
その言葉と私の様子に確信を得たのだろう。
「さっきね、木嶋先輩、資料をチェックしに来たとか言ってあんたの顔見に来てたし、いないことに気づいたら明らかに落ち込んでたよ。あの人、既婚者なのに優子に惚れてんのかってくらいだったわ」
その言葉にぞくり、としてしまう。あの人に惚れられてたら私はきっと。幸せすぎて死んでしまうかもしれない。
「ふ、不甲斐ない後輩を見に来てただけじゃないの? 」
そう言い返すと彼女は首を横に振る。
「あの人さ、あんた以外の子には目付き違うよ? 確かに優しいけど表面上の優しさしか見せてない。でも、あんたの時は、目付きが変わる。これ以上にないくらい愛しささえ感じさせる目であんたの事見てるよ 」
驚く私。そんなわけない。だって、あの人は愛妻家で奥様一筋で……。
「まぁ。略奪婚はあまり好きじゃないけど。でも、奪う覚悟があるなら、本気で行かないとダメよ。子供でも作らないと奥さん折れないんじゃない? 」
恐ろしいことをサラッと真顔で言う美鶴、私はブンブンと、顔を横に振る。奪えたら奪いたい。でも、私は二番目の女でもいいと思っている。
チリンとメッセージアプリの音が鳴った。
彼からだ。 くまの可愛らしいスタンプで、よろしくと表示されている。
お辞儀をするモーションも着いており、女子ウケするようなスタンプに微笑みを隠せない、
「ほら、仕事しなきゃ」
にやついてる私を正すように彼女が声をかけてくる、私はハッとして、そのまま出来た資料を纏めた。
あとは、上司に提出するだけになった時、終業のチャイムが鳴り響く。
「あ、終わりだ」
誰かがそうつぶやくと同時に、オフィス内がガヤガヤと騒がしくなった。私は、PCを落としながらスマホに返事を打ち込む。顔文字や絵文字が苦手なため、どうしても業務連絡のようになってしまう。
可愛い文章が打てるようになりたい。
破顔しながら資料をまとめてると、ボールペンで頬をつつかれた。
横を向くと美鶴が、こちらを見ている。その目はどこか呆れを表していた。
「木嶋先輩と進展でもあったの? 」
ギクッ?!
私は顔に出やすいタイプで何かあればすぐに分かってしまうらしい。ポーカーフェイスが出来ない。
「な、何でもないよ?! な、何も無いから!!! 」
その言葉と私の様子に確信を得たのだろう。
「さっきね、木嶋先輩、資料をチェックしに来たとか言ってあんたの顔見に来てたし、いないことに気づいたら明らかに落ち込んでたよ。あの人、既婚者なのに優子に惚れてんのかってくらいだったわ」
その言葉にぞくり、としてしまう。あの人に惚れられてたら私はきっと。幸せすぎて死んでしまうかもしれない。
「ふ、不甲斐ない後輩を見に来てただけじゃないの? 」
そう言い返すと彼女は首を横に振る。
「あの人さ、あんた以外の子には目付き違うよ? 確かに優しいけど表面上の優しさしか見せてない。でも、あんたの時は、目付きが変わる。これ以上にないくらい愛しささえ感じさせる目であんたの事見てるよ 」
驚く私。そんなわけない。だって、あの人は愛妻家で奥様一筋で……。
「まぁ。略奪婚はあまり好きじゃないけど。でも、奪う覚悟があるなら、本気で行かないとダメよ。子供でも作らないと奥さん折れないんじゃない? 」
恐ろしいことをサラッと真顔で言う美鶴、私はブンブンと、顔を横に振る。奪えたら奪いたい。でも、私は二番目の女でもいいと思っている。
チリンとメッセージアプリの音が鳴った。
彼からだ。 くまの可愛らしいスタンプで、よろしくと表示されている。
お辞儀をするモーションも着いており、女子ウケするようなスタンプに微笑みを隠せない、
「ほら、仕事しなきゃ」
にやついてる私を正すように彼女が声をかけてくる、私はハッとして、そのまま出来た資料を纏めた。
あとは、上司に提出するだけになった時、終業のチャイムが鳴り響く。
「あ、終わりだ」
誰かがそうつぶやくと同時に、オフィス内がガヤガヤと騒がしくなった。私は、PCを落としながらスマホに返事を打ち込む。顔文字や絵文字が苦手なため、どうしても業務連絡のようになってしまう。
可愛い文章が打てるようになりたい。
