
一途とは 続編
第1章 りょーやと
小走りにラーソンに着くと、ポケットに手を入れて片手で携帯をいじるりょーやの姿があった
ちょっとお腹が出ていてほんの少しだけ丸っぽいフォルムで、男子高校生のど真ん中のような彼は猫背にして立っていた。
中のイートインスペースじゃなくて、外で待ってくれた。
こちらに気付くと、少し困ったような笑顔を見せた
「〜遅いよ〜もう〜」
「ごめんごめん」
辛いな
でも、もう決めたんだ
流される私はもうおさらばだ
「りょーや、いきなりごめん
別れよう。」
そっと真顔になって、キツい目になった
「なんとなく、気づいてたよ
俺のこと最初からあまり好きじゃなかったでしょ。」
なんだ、分かってたんだ。
「うん
そうだった」
「俺も一方的だったしね。うん、ごめん、もうこれ以上話したくない。じゃあね。」
なんとなく、あっという感情と、予想していなかった方向になって、ちょっとだけ裏切られた感覚がした。
「………うん じゃあね」
もう、終わったんだ、これは
これから、始まりだ
深く深く、深く
私にはそんな人がいるんだよ。
