
この夏、君に溺れた
第4章 朝も昼も夜も
「もう、嫌‼」
私は今を飛び出し、寝室の扉を勢いよく閉めた。
「どうしたあ?また機嫌わるくなったかあ?」
扉をドンドン叩きながら、棒読みのセリフ。
全然反省してない。
「やることなすこと、全部小説に書かないで‼」
シーンとなる扉の外。
何? 何を考えてるの?
「そうだよな。嫌だよな。」
やけに素直な先生だな。
「でも俺、恋愛も数えるしかしてないし。ましてや生徒との関係なんて初めてだし。」
先生から初めてって聞くと、なんだか顔が赤くなる。
「だからその、これからも書いてしまうと思うけど、いやなら考え直す。」
「考え直すって?」
そして、スーッと扉が開く。
「別な話に書き直す。」
そう言って、先生はテーブルにあった原稿用紙を、束にし始めた。
慌てて先生の元へ戻る。
「コンクールに出すって言ってたけれど、間に合うの?」
「たぶん間に合わないと思う。」
私は今を飛び出し、寝室の扉を勢いよく閉めた。
「どうしたあ?また機嫌わるくなったかあ?」
扉をドンドン叩きながら、棒読みのセリフ。
全然反省してない。
「やることなすこと、全部小説に書かないで‼」
シーンとなる扉の外。
何? 何を考えてるの?
「そうだよな。嫌だよな。」
やけに素直な先生だな。
「でも俺、恋愛も数えるしかしてないし。ましてや生徒との関係なんて初めてだし。」
先生から初めてって聞くと、なんだか顔が赤くなる。
「だからその、これからも書いてしまうと思うけど、いやなら考え直す。」
「考え直すって?」
そして、スーッと扉が開く。
「別な話に書き直す。」
そう言って、先生はテーブルにあった原稿用紙を、束にし始めた。
慌てて先生の元へ戻る。
「コンクールに出すって言ってたけれど、間に合うの?」
「たぶん間に合わないと思う。」
