
この夏、君に溺れた
第4章 朝も昼も夜も
「じゃあ、書き直さなくていい。」
「いいのか?」
先生が、意地悪そうに私の顔を覗き込む。
そんな風にされたら、何も言えなくなる事、知ってるくせに。
「だって先生、コンクールの為に仕事もしないで、頑張って書いてるんでしょう?」
「うっ!ま、まあそうだけど、」
「間に合わなかったら、私、一生恨まれそうだもん。」
「うっははは!」
生徒は呑気に、お腹を抱えて笑っている。
「先生。こっちは心配してるのに。」
「うんうん、わかった。優しいんだよな、藤沢は。」
本当にわかってるんだか、わかってないんだか。
あまりにものんびりしてるから、つい教師だった事を忘れる。
「あー、楽しい。」
そう言って先生は、急に床に寝そべった。
「そうですか?」
「ああ。藤沢がいてくれて、毎日が楽しいよ。」
「それは、よかった。です。」
なんだか全身、くすぐったい。
「いいのか?」
先生が、意地悪そうに私の顔を覗き込む。
そんな風にされたら、何も言えなくなる事、知ってるくせに。
「だって先生、コンクールの為に仕事もしないで、頑張って書いてるんでしょう?」
「うっ!ま、まあそうだけど、」
「間に合わなかったら、私、一生恨まれそうだもん。」
「うっははは!」
生徒は呑気に、お腹を抱えて笑っている。
「先生。こっちは心配してるのに。」
「うんうん、わかった。優しいんだよな、藤沢は。」
本当にわかってるんだか、わかってないんだか。
あまりにものんびりしてるから、つい教師だった事を忘れる。
「あー、楽しい。」
そう言って先生は、急に床に寝そべった。
「そうですか?」
「ああ。藤沢がいてくれて、毎日が楽しいよ。」
「それは、よかった。です。」
なんだか全身、くすぐったい。
