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この夏、君に溺れた

第6章 夢の終わり

次の日、普通に塾に行った私は、なんとなく気だるさを抱えていた。

「なんか疲れてる?」

友達の美羽ちゃんが、心配してくれた。

「そう見える?」

「見える。」

私のそんな様子を面白がっているのか、私を見ながらケラケラ笑っている。


「あのさ、美羽ちゃん。」

「ん?」

「美羽ちゃんって……やっぱいいや。」

絶対に怒られそうな気がする。

「もう何?言ってよ。」

「……彼氏いる?」


やっぱり聞くんじゃなかった。

「最近おかしいなって思ってたけど、想像してた通りですか。で?どこまでいったの?」

「そんな事言えるわけないじゃん。」

「はい。言えないところまで、いっちゃったのね。」


さすが美羽ちゃん。

そう言うところは、尊敬する。


「別に恋愛はいいと思うよ?でも芽依の場合、勉強に影響出てるでしょ?」

「影響!」

私は自分の塾のテキストと、美羽ちゃんのテキストを見比べた。

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