
え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第7章 ガシ国
オイドの話では、ハジャモは肉食であり、何人もの人が、被害にあっているという。
「えーっ、そんなのがいるの? 未確認生物とかじゃなくて?」
と、いったものの、光邦の目の前にいるのは、ほぼ地球では未確認生物と同じ扱いのものだ。
未確認生物の惑星で未確認生物を見る。光邦は改めて貴重な体験をしているのだという、自覚を持った。
すると……
水面から、小刻みに水が弾いているのがわかった。
やがてそれは強くなり、新巻鮭のような大きさの、見たこともない形状の魚がパシャパシャと跳ねているのが見えた。
光邦だけが、「なに、あの魚! なんか変なヒレもってるんだけど、ホラホラ」と一人興奮していた。
オイドは身動きもせず、辺りに注意をはらい、チョットは平然と身を縮めている。
「光邦殿、静かに。ただ事では無いですぞ」
「なに、どうしたのよ。なんなのこれ?」
「私はまだ出会ったことはないが……ハジャモが出るかもしれない」
「もし、出たらどうするのよ」
「逃げ場がないため、このまま諦めてやつの餌になるしかありません」
「え、嘘でしょ!? あんた勇者ならなんとかしなさいよ」
「勇者といっても猛獣と戦える力は持っておらん。まあ、他国の勇者はどうか知らないが」
「えーっ、そんなのがいるの? 未確認生物とかじゃなくて?」
と、いったものの、光邦の目の前にいるのは、ほぼ地球では未確認生物と同じ扱いのものだ。
未確認生物の惑星で未確認生物を見る。光邦は改めて貴重な体験をしているのだという、自覚を持った。
すると……
水面から、小刻みに水が弾いているのがわかった。
やがてそれは強くなり、新巻鮭のような大きさの、見たこともない形状の魚がパシャパシャと跳ねているのが見えた。
光邦だけが、「なに、あの魚! なんか変なヒレもってるんだけど、ホラホラ」と一人興奮していた。
オイドは身動きもせず、辺りに注意をはらい、チョットは平然と身を縮めている。
「光邦殿、静かに。ただ事では無いですぞ」
「なに、どうしたのよ。なんなのこれ?」
「私はまだ出会ったことはないが……ハジャモが出るかもしれない」
「もし、出たらどうするのよ」
「逃げ場がないため、このまま諦めてやつの餌になるしかありません」
「え、嘘でしょ!? あんた勇者ならなんとかしなさいよ」
「勇者といっても猛獣と戦える力は持っておらん。まあ、他国の勇者はどうか知らないが」
