
え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第7章 ガシ国
「おぉっ、これはすごい。こんな楽に、しかも速く進めるとは……」
「でしょ、あんな袋にしがみ付いてプカプカ浮いてるだけより、ちょっと大変だけど、イカダ作って進んだ方が、かなり効率的よ」
「これだと、1時間くらいでガシに着くぞ。この船のことを国の民に教えてやろう」
「そんな大げさなこと?」
出発地点を振り返ると、かなり後方に見える。
と言うことは、確実に進んでいることがわかる。
オイドは、「こりゃあ、楽しい。漕げば漕ぐほど進んでいくなんざ、こんな画期的なもんはないわ」と疲れも見せずにパドルを動かす。
「船って、こんなに速く動くもんなんですね。さすがです光邦」とチョットも夢中にパドルで水をかく。
「あの、ごめん、褒め殺しはやめて。なんか腹がたってくるから」
しばらくすると、流れが強くなってきた。
ここまでくると、漕がなくても勝手に進んでくれる。
光邦は、バランスを取りながら、流れに身を任せる。
「このままガシまで流れてくれないかしらね。でも、この接着剤の強さは驚きよね。地球に持って帰りたいわ」
「だが、この接着剤は60年前に地球に偵察にいった我々の仲間が、現地で持ち帰ってきた接着剤をヒントに作ったんだ」
絶対、アレだわ……と光邦は思った。
「でしょ、あんな袋にしがみ付いてプカプカ浮いてるだけより、ちょっと大変だけど、イカダ作って進んだ方が、かなり効率的よ」
「これだと、1時間くらいでガシに着くぞ。この船のことを国の民に教えてやろう」
「そんな大げさなこと?」
出発地点を振り返ると、かなり後方に見える。
と言うことは、確実に進んでいることがわかる。
オイドは、「こりゃあ、楽しい。漕げば漕ぐほど進んでいくなんざ、こんな画期的なもんはないわ」と疲れも見せずにパドルを動かす。
「船って、こんなに速く動くもんなんですね。さすがです光邦」とチョットも夢中にパドルで水をかく。
「あの、ごめん、褒め殺しはやめて。なんか腹がたってくるから」
しばらくすると、流れが強くなってきた。
ここまでくると、漕がなくても勝手に進んでくれる。
光邦は、バランスを取りながら、流れに身を任せる。
「このままガシまで流れてくれないかしらね。でも、この接着剤の強さは驚きよね。地球に持って帰りたいわ」
「だが、この接着剤は60年前に地球に偵察にいった我々の仲間が、現地で持ち帰ってきた接着剤をヒントに作ったんだ」
絶対、アレだわ……と光邦は思った。
