
え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第7章 ガシ国
ノコギリで切った、そこそこ太い目の木を12本並べ、その上にただの板と化した扉をのせ、すべて接着剤だけで貼り付けた。
その周りに薪を入れた袋を繋げ、浮力を高める。
さらに、小屋から持ってきた板に細い木を貼り付けただけの、カヌーに使用されるようなパドルを三本作った。
小屋で見付けた、最強の接着剤のみで作ったイカダ。
途中で崩れないかという心配もあったが、光邦は秘かに試していた。
拾った二つない石を接着剤一滴ではりつけ、時間を置いてその石を思いっきり岩にぶつけてみた。
石は粉砕したが、貼り付けたところは剥がれることなく、くっついたままだった。
オイドは、その接着剤のことをこう話した。
「こいつは本来、使用するには資格がいるんだ。使用を誤って体についたり他の物についたりすれば大変だからな。それに、犯罪で口や鼻につけて呼吸を止めて殺害したってのがあってな。警察の許しがなければ買えないんだ」
「え、そんなの勝手に使っていいのかしら?」
「あんたは、この星の者じゃないんだろ。ならば、大丈夫だ。見付かっても注意だけで済むだろう」
「都合のいい世界で助かるわ」
その周りに薪を入れた袋を繋げ、浮力を高める。
さらに、小屋から持ってきた板に細い木を貼り付けただけの、カヌーに使用されるようなパドルを三本作った。
小屋で見付けた、最強の接着剤のみで作ったイカダ。
途中で崩れないかという心配もあったが、光邦は秘かに試していた。
拾った二つない石を接着剤一滴ではりつけ、時間を置いてその石を思いっきり岩にぶつけてみた。
石は粉砕したが、貼り付けたところは剥がれることなく、くっついたままだった。
オイドは、その接着剤のことをこう話した。
「こいつは本来、使用するには資格がいるんだ。使用を誤って体についたり他の物についたりすれば大変だからな。それに、犯罪で口や鼻につけて呼吸を止めて殺害したってのがあってな。警察の許しがなければ買えないんだ」
「え、そんなの勝手に使っていいのかしら?」
「あんたは、この星の者じゃないんだろ。ならば、大丈夫だ。見付かっても注意だけで済むだろう」
「都合のいい世界で助かるわ」
