
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第12章 結の記憶
・・・お・・・覚えて、ない(汗)
第一、話じゃ私ってば、結を女の子って認識してないみたいだし。
「あれから、私、センパイの事、見てました。」
話によれば、その後も何回か結が困ってる時に現れては、お節介を繰り広げていたらしく……(汗)
何か、恥ずかしいぞぉ。
「……結局、その後も私…男の子の扱いのままでしたけどね」
は…ははは……なにやってんだ、私。
「4年生になって、いったんお婆ちゃんの所に引っ越して……
この街に戻ったのが高校生になる時で。
入学してすぐ、目の前に先輩が現れた時……同じ学校だった事に感動しちゃって」
(……そっか。別に私が在席してるのを狙ってうちの女学校に来た訳じゃないんだ……)
「それでも、はじめは声をかけるのはためらいがありました。
だって、先輩は私の事覚えてないだろうし、仮に覚えていても、私の姿が変わりすぎちゃってて、分からないだろうなぁて」
(……そりゃあ……こんなに可愛い子が、昔、私が男の子扱いしてた子だなんて……絶対に思わないよねぇ……)
胸の中でこちらを見ている、こんな可愛い子に、そんなふうに昔、関わっていたなんて今だって信じらんないし(苦笑)
「じゃあ、どうして声をかけてくれた……いや、告白してくれたの?ためらっていたのに」
「それは、あの時……4月の終わりの雨の日に。
あの先輩の姿を見たからです」
雨の日……?
またなんか、やらかしたか?私……(汗)
