
🕯️悪夢の神様🕯️
第19章 ダイバーの役割
「これでは……藤橋さんは大会には出られないわね……」
顧問の先生がくるみちゃんにハンカチを差し出し、居残るように言う。
他の生徒もタオルやハンカチを差し出す。
「そ、そんな――――嫌です!今日のために頑張って練習して……リーダー補佐にもなったのに…」
くるみちゃんは合唱コンクールに出たいと顧問に言うも…顧問は困った表情で時計とにらめっこする。
「でも、その制服じゃ……髪だって――――…」
俺的には…このまま行ったって…コンクールには事故で出られないんたけどね?なんで、不謹慎な事を考えてしまう。
「なんて事――――してくれるのよ…」
くるみちゃんの怒りは収まらない…
「す、すみません」
俺は謝るも…睨むくるみちゃんを横目で運転手をチラッと見る。
その、仕草が気に入らなかったのか――――…くるみちゃんは俺に手を上げようと腕を振りかぶる!
が――――…その手が俺の頬に到達する前に…俺はその手をノールックで受け止めた!
「なっ……――――ちょっと…あんた…」
くるみちゃんは腕を掴まれたことにビックリしていたが…何かを思い出したように俺の顔を見つめ――――「ハッ!」と、息を飲んだ!
