
🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
このまま…女性の寝顔を見るのだろうか…
と、思った矢先――――…
ホテルの部屋がグニャリと歪み…
俺と未來ちゃんは別の場所にいた。
そこは――――…
廃墟…?
俺と未來ちゃんはキョロキョロと辺りを見渡す…
と、
ホテルにいた女性が廃墟に向かって入っていった。
『廃墟…?こんな――――山奥に?』
未來ちゃんは廃墟の回りが木々で覆われ…ここが、山奥なのだと推測した。
『あっ――――看板…』
廃墟は相当古いもので…すでに建物の半分が倒壊していた。
そんな崩れた部分に落下して建物に突き刺さっている看板を見つけた。
『くっそ――――…読めねぇ…』
突き刺さった看板の文字はつぶれて見れなかった…が、崩れた箇所から見える部屋の作りから…ラブホテルの雰囲気が伝わってきた。
『相当…昔のラブホテルみたいだ…』
俺がそう推測すると、未來ちゃんが少し辛辣な視線を俺に向けた…。
『お詳しいのですね…』
『は?いやいや――――詳しくないって…』
『経験値ってやつですか?こんなボロボロでも…そう言う場所って…分かるもんなんですねぇ…』
更に、ツンツンした感じで俺に冷たい視線を向ける未來ちゃんに…ちょっと///ゾクッとしてしまった。
