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🕯️悪夢の神様🕯️

第17章 真実の悪意


彼女は何本か小瓶を作ると、その小瓶を並べてタバコに手をかけた。


手慣れた感じでタバコに火を点けると、砕けた骨が残る灰皿に灰を落とした。


誰の骨なのか…気になるが――――…


骨壺から出した骨への扱いは随分と侮辱的だ。


『誰の――――骨でしょう』


『つ~か、人の骨とは限らない…よな?』



俺は、灰皿の中で砕かれたのが人の骨だとは信じたくなかった。


すると、彼女は灰皿に残る骨のかけらにタバコを押しあて消すと……


ベッドに入り眠った。





机に視線を向けると――――…


綺麗に小瓶は並べられているのに対して…


骨壺の蓋は開けっ放し…


灰皿に残った骨のかけらは、タバコを消しあて…黒くすんだ状態で放置されていた。


なんだか…


骨より――――…小瓶の方が優先順位が上のような気がした。



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