
🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
しかし、ビジョンの中では未來ちゃんの可愛い声も歪んで聞こえる……。
『波の音も…変に聞こえるから――――…何だか海を見てるって感じしないな…』
未來ちゃんにも歪んで聞こえるかは分からないが…俺は耳を押さえ不快な波の音をシャットダウンしようとする。
が――――ザザ~ン…と、言う音はグニャリと曲がって聞こえる。
『――――景色に集中したら…気にならないかも』
なるほど!と、景色を見ようと周りを見る。
拾い砂浜に…一人の女性…
厳密には一人ではない!周りに人はいる――――…が、俺たちが持っている星の砂と関わりがあるのは…彼女らしく…
彼女だけが他に比べくっきりと見えるのだ…他の人は…霞んで見える。
不思議である。
