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🕯️悪夢の神様🕯️

第17章 真実の悪意


『彼女は――――何をしているんでしょうか…』



一人だけハッキリと見える彼女を、俺と未來ちゃん目で追いかける。


と――――、彼女は足元の砂を手で掬うと…星の砂を小瓶に入れた。


そして、くるりと海を背に歩きだした。





『帰るの…かな?』


『さぁ…』



すると、風景がグニャリと歪み――――…


場面が変わった!



次は…どこだ…



暗い部屋に移動したのか――――…



俺たちは砂浜にいた女性の滞在していホテルの一室にいた。



『ビジネスホテル…?』


『そうみたいですね…』



声は歪んで聞こえ、気分は優れないが…未來ちゃんと一緒にいることで…不機嫌にはならずにすんでいる。



ビジネスホテルの狭い一室の備え付けの机でなにやら作業をしている女性に…俺と未來ちゃんは首をかしげる。


彼女の手元は――――…先ほど持ち帰った星の砂と…白い砂…


砂を採取したビンよりも…小さなビンに…小分けに入れていた。



その小瓶には見覚えがあった。


キャバ嬢が持っていた…砂の星の小瓶だ!





『キャバ嬢の持っていた小瓶だ…。お手製みたいだな』



『そう…見たいですね……』






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