
🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
『海――――…?』
『海…ですね…』
ハッと隣を見ると、俺の手のひらに手を置く未來ちゃんもその場にはいた。
夢の中では…見当たらなかった未來ちゃんだが、今回はちゃんと俺のとなりにいてくれた。
『――――何で…?』
『本当に……何ででしょう…、この砂の記憶?』
手のひらの星の砂に触れた瞬間に見えたビジョンに俺と未來ちゃんは納得する…。
『綺麗な――――海ですね…』
『この…星の砂の元いた場所かな?』
すると、俺たちの他に…人が海を見ていた。
女性――――…
それも一人で…穏やかな海を見ている。
『――――あれ?彼女…さっきキャバ嬢に小瓶を渡していた人じゃないですか?』
未來ちゃんの言葉に、俺はその女性をじっくり見る。
確かに――――さっきの人と似た服装をしている。
