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🕯️悪夢の神様🕯️

第2章 命の恩人!?


「――――気持ち悪いなぁ…お前」


「わお――――店長もいたっすか?愛の巣に居座るとは趣味悪いっすよ」



店長の気配も知っていたので――――驚きもせず、棒読み的な台詞を吐くと、店長は「はぁ~…お前なぁ」と、呆れたように笑った。


「で――――誰?この娘…まさかの彼女?」




「いや――――…夜中によく来る常連さんっすよ…」


嘘ではない…が、彼女の行動は……不思議過ぎて…何をど~言ったらいいか悩む。


「電話が来たときはビックリしたよ――――…で、店に来てみたらこの娘がカウンターの影で縮こまってて、泣きながら、お前が火事でアパートに戻った言うから消防に連絡したら――――実際、その火災で出動してるって言うし」


店長の話では、あの後――――すぐに店長へ連絡を取った彼女はずーっと俺の帰りを待っていたみたいだった。


「戻ってくる――――って、言ってたから…待ちたいって…///なに?この娘…健気世界一とかか?」



「いや――――“引きこもり美少女健気世界一”です」



「なんだ――――そりゃ…」



店長は立ち上がると、インスタントだがコーヒーを入れて渡してくれた。


ゆっくりポジションチェンジした俺は、膝枕するように…彼女をソファに寝かせた。


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