
🕯️悪夢の神様🕯️
第2章 命の恩人!?
支えられながらスタッフルームの扉を開けると――――…
ガタガタ!と勢いよく人影が立ち上がった!
「大丈夫――――!皇輝が帰ってきたぞ!」
慌てて立ちあがり距離を取った人影に店長がそう言うと――――…
人影はフラフラと俺たちの方に近づいて来た。
「――――未來…ちゃん?」
未來ちゃんだと…分かっていても…視界がぼやけてよく見えない…
眠気――――疲れ…右見のカバーで唯一見えている左目も限界らしい…。
俺が声をかけると、人影は俺に駆け寄り!
「ケン君は!?――――皆は?」
と、少し掠れた声で聞いてきた!
それが、未來ちゃんだと分かると――――凄くホッとした。
「皆――――無事…だよ。人生初だよ…誰かを助けるとか……でもさ――――隣の家もアパートも全焼……俺…明日からど~しよ」
