
🕯️悪夢の神様🕯️
第2章 命の恩人!?
大家から「後で連絡するから――――…免許証とか保険証とかの再発行は早めにしときな」と、カスカスの声で言われた。
そりゃぁ…もちろんだが……
俺の住まいはど~なるんだ?
服も――――…靴も…手持ちの金額も…
俺は、今後ど~したらいいんだよ………
やらないといけないことは沢山あるって分かっていても…
火災現場の火の熱さや…燃えて灰になるスピードの早さに何も出来なかった自分の不甲斐なさに……
ドっと、疲れが出た。
「――――戻らないと…」
ふと、未來(みくる)ちゃんの顔が脳裏をよぎった…。
バイト先に置き去りにした彼女の不安そうな…怯えた表情が――――…頭から離れない!
「――――助けた…事…知らせないと…」
俺は、焼け落ち黒く燻るアパートに背を向け――――…
バイト先に向かって――――走り出した!
