
🕯️悪夢の神様🕯️
第2章 命の恩人!?
土足で玄関から部屋に入り――――…燃え始めていたケン君の部屋に入る!
と、そこには――――…
布団で寝ている状態で動かない…ケン君とマヤさんの姿があった!
寝ている状態で煙を吸い込み――――一酸化炭素中毒で動けなくなると…テレビで見たことがあったが…。
その、テレビのCG再現で見た火災のアニメーションが頭をよぎった!
「くそ!くそ!――――!起きろ!ケン!起きろ!!!起きろ!火事だ、火事だ!!!起きろ!」
しかし、二人はピクリとも動かない!
窓を開けて寝ていたことで…煙は一階の老夫婦より多く入り込んでいたに違いない!
「くそったれがぁぁぁ!」
俺は、マヤさんを乱暴に肩に担ぐとケンの胸ぐらを掴み玄関に走った!
成人女性を担ぎ上げ、小学2年のケンを片手で掴み引摺りながら――――俺は、「死なせるかぁぁぁ!」と、声を上げて煙の中から玄関を目指し歩く!
煙で目の前がほぼ見えないが――――!
元々…右の目は見えていないのだ…感覚や距離感――――…外の空気など…視力に頼らない移動方法で俺は、玄関を目指した!
徐々に、外の声が聞こえる――――…
「いやぁぁぁぁ!松原さ――――ん!ケン――――くぅぅぅぅ~ん!マヤさぁぁぁんんんん!いやぁぁぁぁ!死んじゃう…死んじゃう…だぁぁぁ!誰がぁ――――…誰がぁ!まだ――――中にひどがぁぁぁ!」
大屋さんの絶叫助けての声が近くなって来ている!
