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🕯️悪夢の神様🕯️

第2章 命の恩人!?


全身から汗が吹き出るほど走ったのはいつぶりだろうか!


俺は、やっとの思いでアパートに到着した――――すると、さすがに野次馬が出てきてスマホで隣の火災を撮影したり、通報していた!


「ちょっ、松原さん――――あんた、バイトに行ってたんじゃ!?でも、良かった――――避難出来て!」


声をかけられ、振り向くと大家が寝間着のままサンダル姿で立っていた!


「――――宇野さん…101の宇野さんは?」


「それが、まだ見当たらなくた…年配の夫婦でしょ?寝てるわよね…?まさか――――まだ?」


時計を見ると、深夜の2時である……


「201のケン君とマヤさんは?」



「――――!まだ…見てないわ!」



大屋も嫌な予感がしたのか―――…今にも燃え移ろうとしているアパートに視線を向けた!


木造2階建てのボロアパート…築40年の激安アパート…


隣の火災による煙で101号室と201号室はほぼ見えていない!


最近、暑くなっていたことで……2階のケン君の部屋は…窓を開けて寝ていると――――…この間…マヤさんが言っていたのを思い出す。


「ヤバい――――…煙が部屋に入ってるのかも!」


“今なら、間に合う――――助けて!”



未來ちゃんの声が頭に響く――――!



俺は、次の瞬間!煙の中に飛び込んだ――――!



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