
🕯️悪夢の神様🕯️
第7章 勇気の結末
「大丈夫?未來ちゃん」
夢で何をされたのか覚えていない未來ちゃんは…不安そうに俺を見つめる。
「怖い――――…です…。普通の人なら、夢だから…と、捨て置くことが出来ても…私の場合――――それが現実になることがほとんど……ですから…」
夢の内容を知っているのなら――――防ぎようがあるが…
覚えていない――――のは、対処のしようがない!
不安だけが彼女を今――――襲っている。
俺は、そんな未來ちゃんを…そっと後ろから抱きしめた…。
「大丈夫――――大丈夫だ!俺が…不安な夢も未來もぶっ飛ばしてやっかっから!」
肩を少し乱暴にた撫でると――――「痛いよ…」と、未來ちゃんは小声で呟いた。
そして――――「アリガトウ」と、更に小声で発し…うつむいた。
