
優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第18章 揺れる日々
3
生理が来る数日前、優から話があった。
「治療、自分で出来なかったら、今回は早乙女先生のところ行くか?」
1人で出来ないとなると、家で優と春ちゃんが治療をするけれど、そうでなければ早乙女先生のところへ行くことになるらしい。
……それも気が進まないんだけれど……。
同性の先生の方が、良いかもしれない。
意を決して、頷いた。
自分でできれば……それで問題はないのだ。
「うん、じゃあ予約入れておくな」
優の大きい手がわたしの頭を撫でる。
優しい口調で、諭すように優が言った。
「大丈夫だ。ただ、治療はちゃんとして欲しい。わかるな? 」
「……うん」
頷くと小さな声が漏れた。
少しだけ、優が困ったように笑う。
「咲が苦しいと、俺も春斗も苦しいんだ」
そう言うと、もう一度、わたしの髪を優しく撫でた。
生理が来る数日前、優から話があった。
「治療、自分で出来なかったら、今回は早乙女先生のところ行くか?」
1人で出来ないとなると、家で優と春ちゃんが治療をするけれど、そうでなければ早乙女先生のところへ行くことになるらしい。
……それも気が進まないんだけれど……。
同性の先生の方が、良いかもしれない。
意を決して、頷いた。
自分でできれば……それで問題はないのだ。
「うん、じゃあ予約入れておくな」
優の大きい手がわたしの頭を撫でる。
優しい口調で、諭すように優が言った。
「大丈夫だ。ただ、治療はちゃんとして欲しい。わかるな? 」
「……うん」
頷くと小さな声が漏れた。
少しだけ、優が困ったように笑う。
「咲が苦しいと、俺も春斗も苦しいんだ」
そう言うと、もう一度、わたしの髪を優しく撫でた。
