
優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第18章 揺れる日々
俺に治療のことを尋ねられた咲は、Tシャツを手にしたまま、動きを止めた。
「うーん……わからないけれど……」
思ったより、素直に気持ちを口にする咲を見て、ほっとする。
「うん」
相槌をうって、洗濯を干す手を動かしながら、横目で咲の表情を確認する。
顔色は悪くない。
「自分でしたい。……だけど、できなかったら……どうしたらいい……?」
咲も咲で、発作的に起きる不安に対して、どうしていいかわからない様子だった。
不安な気持ちになっているときは、治療どころではない。だけれど、生理の前日に、この前のようなことが起きたら……。
「……春ちゃんと優と、3人で治療するの……やっぱり、すごく……恥ずかしい……」
伏し目がちな咲がそう言った。
「そっか、そうだよね。……優に相談してみようか。今日、帰り遅いみたいだから、帰ってきたら話しておく」
「うん……ごめんね、春ちゃん」
申し訳なさそうに俯く咲の顔をのぞきこんだ。
「咲、謝らないの。大丈夫だから」
自分の気持ちを素直に伝えてくれたことが、嬉しかった。頭を撫でると、照れたように笑う。
頬が緩んだ咲は、ふっと息をこぼした。
「うん、ありがとう」
「うーん……わからないけれど……」
思ったより、素直に気持ちを口にする咲を見て、ほっとする。
「うん」
相槌をうって、洗濯を干す手を動かしながら、横目で咲の表情を確認する。
顔色は悪くない。
「自分でしたい。……だけど、できなかったら……どうしたらいい……?」
咲も咲で、発作的に起きる不安に対して、どうしていいかわからない様子だった。
不安な気持ちになっているときは、治療どころではない。だけれど、生理の前日に、この前のようなことが起きたら……。
「……春ちゃんと優と、3人で治療するの……やっぱり、すごく……恥ずかしい……」
伏し目がちな咲がそう言った。
「そっか、そうだよね。……優に相談してみようか。今日、帰り遅いみたいだから、帰ってきたら話しておく」
「うん……ごめんね、春ちゃん」
申し訳なさそうに俯く咲の顔をのぞきこんだ。
「咲、謝らないの。大丈夫だから」
自分の気持ちを素直に伝えてくれたことが、嬉しかった。頭を撫でると、照れたように笑う。
頬が緩んだ咲は、ふっと息をこぼした。
「うん、ありがとう」
