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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第12章 ふたりの憧れ

「ほれ、咲、おいで〜」

春ちゃんは手を大きく横に伸ばす。
意味がわからなくて優の方を見ると、準備を整えて近づいてくる。わたしの後ろへまわった…………

「え?! あ、待って」

次の瞬間、体が浮く。後ろから、優がわたしのことを持ち上げていた。

「いいから、足開いて」

優は、わたしを軽々抱きかかえると、春ちゃんの膝に座らせるように着地させた。
春ちゃんの正座したひざの上、ちょうどわたしの目の高さに春ちゃんの顔がある。

「はい、ようこそ」

言いながら、春ちゃんはわたしが身につけていたバスタオルをそっと剥ぎ取る。

わたしの顔が赤くなる。春ちゃんとは目を合わせてはいられない。開かれて、布を纏わない足の間がそわそわしだす。

優はゴム手袋をはめて、手に薬をつけていた。

「あわ、わ、」

なんだかよく飲み込めない状態に、慌てふためく。
やっぱり嫌だと思い始めて、立ち上がろうとしたけれど、春ちゃんにしっかりホールドされてしまい、叶わない。

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