
優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第12章 ふたりの憧れ
「こら、咲。心の準備、いっぱいしたでしょ?」
言われて、顔を覗き込まれる。
「準備、したけど…………!!!」
準備したものがここで尽きそうです、なんて、言えない。
「じゃあ頑張ろう」
春ちゃんはその状態で、正座した足を少し広げる。それによって、わたしの大事なところに、少し空間ができた。
空間ができて、ぽっかりと空いたところ。
そこに、わたしの背後から、薬を塗った優の右手が伸びてくる。
「……待って!」
反射で春ちゃんに抱きついてしまう。
「「待たない」」
2人に同時に言われて、ぎゅっと目を瞑った。
「うぅ……」
……優からも、春ちゃんからも、わたしの恥ずかしいところは見えない。
見えないんだけれど……。
前も後ろも確実に取られていて、逃げ出す余地もない。見られるよりも恥ずかしい気がしてしまう。
「触るぞ」
ひんやりした、長い優の指で陰部を触られる。
「あっ……む、りっ……」
見えていないのに、優の手は、的確にわたしのクリトリスに触れていた。触れられた瞬間に、体が跳ね上がる。
