
ユリの花咲く
第2章 瑞祥苑
肩を震わせ続ける遥に、私は言った。
「今から・・・、私のマンションに来る?」
「えっ?」
遥が顔を上げた。
「私のマンションに、来ない?」
もう一度、私は言った。
「はい!行きます」
遥は私の目をしっかり見ながら言った。
「遥の気持ちが本当なら、私は遥の思いに応えられる。
私も・・・・・、
遥が好き。
愛してる」
私は言った。
胸のつかえが、すうっと消えていく。
今まで目を背けてはいたけれど、
私も、遥を愛していた。
初めて見た遥の笑顔は、今だってはっきり覚えてる。
入浴介助をした後の、汗まみれの顔も、
汗だくになってTシャツが張り付いた胸の膨らみも、
初めて山田実に性器を見せ付けられ、困惑して泣き出した顔も、
レクリエーションが上手く出来て、大はしゃぎする姿も、
何もかも、全部、
私の心に残ってるよ。
遥を、愛してる。
「有紀さん、あたし・・・・」
「信じていいよ。私は、遥を裏切らない。
遥を愛してるから、
絶対に裏切らないから」
「有紀さん・・・」
また涙が溢れそうになっている遥手を握る。
「行こうか?」
遥は頷いた。
いつもは自転車で一人で走る帰り道を、
今日は二台で並んで走る。
「有紀さ~ん!ちょっと待ってくださいよ~!」
私のペースに追い付けなくて、遥が声を上げる。
「はぐれたら、マンションに辿り着けないよ!」
私がハッパをかける。
「だってぇ、有紀さん、電動自転車じゃないですかぁ!ずるい~!」
私が少しスピードを緩めると、
汗だくになった遥が追い付いてきた。
何をしてても、かわいい!
私はその場で抱き締めたくなるが、何とか我慢する。
「今から・・・、私のマンションに来る?」
「えっ?」
遥が顔を上げた。
「私のマンションに、来ない?」
もう一度、私は言った。
「はい!行きます」
遥は私の目をしっかり見ながら言った。
「遥の気持ちが本当なら、私は遥の思いに応えられる。
私も・・・・・、
遥が好き。
愛してる」
私は言った。
胸のつかえが、すうっと消えていく。
今まで目を背けてはいたけれど、
私も、遥を愛していた。
初めて見た遥の笑顔は、今だってはっきり覚えてる。
入浴介助をした後の、汗まみれの顔も、
汗だくになってTシャツが張り付いた胸の膨らみも、
初めて山田実に性器を見せ付けられ、困惑して泣き出した顔も、
レクリエーションが上手く出来て、大はしゃぎする姿も、
何もかも、全部、
私の心に残ってるよ。
遥を、愛してる。
「有紀さん、あたし・・・・」
「信じていいよ。私は、遥を裏切らない。
遥を愛してるから、
絶対に裏切らないから」
「有紀さん・・・」
また涙が溢れそうになっている遥手を握る。
「行こうか?」
遥は頷いた。
いつもは自転車で一人で走る帰り道を、
今日は二台で並んで走る。
「有紀さ~ん!ちょっと待ってくださいよ~!」
私のペースに追い付けなくて、遥が声を上げる。
「はぐれたら、マンションに辿り着けないよ!」
私がハッパをかける。
「だってぇ、有紀さん、電動自転車じゃないですかぁ!ずるい~!」
私が少しスピードを緩めると、
汗だくになった遥が追い付いてきた。
何をしてても、かわいい!
私はその場で抱き締めたくなるが、何とか我慢する。
