
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第68章 お父さんとお母さん
そんなことがありつつ、朝食が終わると時計は8時過ぎ。
五条先生はお仕事で、お父さんも挨拶回りなんかがあると言い、2人は一緒に病院へ。
家に残ったわたしとお母さんは、午前中は一緒に掃除や洗濯をして、午後はスーパーへ買い物に行った。
日本にいる間は、お母さんが家事を全部してくれるって言うけど、申し訳ないのでお手伝いはさせてもらうことに。
「ひなちゃん、お買い物疲れてない?大丈夫かしら。」
スーパーから帰って、お母さんとティータイム。
「はい、大丈夫です。いつも家で退屈だったのでうれしいです。」
「それならよかったわ。わたしも普段は1人の時間が多いし、ひなちゃんがいると娘ができたようでうれしいのよ。」
「お母さんはお仕事してないんですか?」
「もうずっと専業主婦ね。でも、悠仁が生まれるまでは助産師をしていたの。」
「え!助産師さんだったんですか?」
「そうよ。アメリカで助産師になったから、日本のlicenseはないけれど。」
「それじゃあ、お父さんとは病院で?」
「えぇ。同じ病院で働いてて、そこで出会って結婚したの。」
お母さんが助産師だったなんて、さすが五条先生のお母さん。
そりゃ、ただの専業主婦なわけないよね。
