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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第67章 鉄剤注射



祥子「今痛くないかな?もし、痺れてきたらすぐ教えてね。」




って言われたけど、




「はい、大丈夫です。針刺さる時も本当にチクッてしただけでした。いったー!! じゃなくて、イタッてくらい。」



祥子「ほんと?よかった。針を刺すから多少痛みがあるのは当然だけど、あんまり痛かったり、刺してからもずっと痛い時は我慢せず言っていいのよ?」



「そ、そんな…看護師さん頑張ってくれてるし、わたしの血管が出来損ないなだけなので…」



祥子「血管は人それぞれだから仕方ないわよ。どんな血管が来ても上手くやらなきゃ。それに、看護師って意外と難しい血管の方が燃えるよの。笑」



「え?ど、どうしてですか?」



祥子「なんでかしらね。でも、看護師あるあるなの。笑」



藤堂「確かに、ナースの子はみんな採血で一喜一憂したりするよね。」



祥子「そうなんです。いい血管だとそりゃテンション上がりますけど、細い血管だったり、一発で成功したことないとか言われると、"やってやるわ!"ってなるんです。だから、失敗すると結構へこむんです。」



藤堂「祥子ちゃんが失敗してるの見たことないな〜。工藤先生も上手いよね。」



祥子「工藤先生の右に出る人はいないですよ!救急もされるからでしょうね。あの正確さとスピードは本当にすごいです。」



藤堂「僕も見習わないとな。」



祥子「藤堂先生もお上手ですよ。患者の気を逸らすスキルはピカイチです。笑」



藤堂「あはは。そう?笑」




……ってなんか、2人ともすごく盛り上がってるけど、わたしよくわかんないよ。


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