
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第124章 三度(みたび)
工藤「それはいつから?どのくらいの頻度で痛むの?」
「1週間前くらいから、日に2、3回か…もう少し痛むこともあります…。」
工藤「それを、水を飲んで誤魔化してた?」
「水を飲むと治まるんです。」
工藤「じゃあ、水を飲むと治まる理由は?"栗花落先生"ならもうわかるだろ。」
「迷走神経を刺激することによって、一時的に…。」
工藤「そう。つまり、一時的に誤魔化してるんだよな。それに、必ずしも治まるとは限らない。だろ?」
「…はい。」
"はぁ…"とは言わないものの、工藤先生と藤堂先生の鼻から出る息は完全にため息のそれ。
工藤「検査するよ。そこ横になって。」
言われて、わたしは白衣を脱いでベッドの上へ。
