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5 minutes妄想シチュエーション♡

第3章 定時上がりを妨害する上司・先輩→後輩

(西日がまぶしい。ブラインド閉めちゃいけないの?目が痛い。こんなので皆、ほんとに仕事出来てるわけ?

仕方ないけどさ。もう定時だし。ご帰宅モードか)


(お疲れ様です、と、あたしを呼ぶ声。

週末のホームルームから開放された学生みたいに朗らかな声の主は、今朝より化粧が濃くなっている。
昼休みに直したのかな、唇なんかツヤツヤで、全体的に色めいてる。ドレスアップしたって感じ)


 お疲れ様。もう帰るの?


 うん、五時定時。そして今は五時。でも君、仕事あんまり片づいてないじゃん。


 今日の分は?そうだね。

 周り見てみなよ。さっきもトラブルがあって、今日中に終わらないかも知れない人もいるし、部長なんか自分の仕事が終わっても、皆が放置してきた散らかり放題のとこを掃除してるだろ。


 だから何って……。こういう時は手伝ったり、さっさと帰らないで何か出来ること探さない?


 残業は義務づけられていないよ。君の言う通り。


 今日どうしたの?
 帰って用事でもある?


(言いすぎかな……。

真面目に頑張ってる彼女に対して、酷い態度なのは自覚している。だけどあたしは耐えられなかった。その化粧は何のため?誰の?

言い淀んで、少ししおらしくなった彼女の顔を見上げたまま、他に言うことがあるだろうと心の中では自分にNGを出しながら、あたしは頑なな上司の姿勢を崩さなかった)


 デートでしょ。



 正解……。って顔。


 お気楽なもんだ。そんな浮かれた格好して、定時になったら肩の荷も降りて、君は仕事と無関係になるのか。


 男?女?


 いいじゃん、訊く権利はあるでしょ。君が帰ることで、ここにいる皆の仕事が減らないんだし。





 ふぅん。君の恋人、そういうヤツなんだ。夜景の見える高層ホテルで、今夜はご馳走になるんだね。


 今時高層ホテルって、そいつどれだけロマンチストなの。いかがわしい場所に君を連れて行く前置きってだけじゃないよな?


 そいつ、どんな風に君を口説くの?どんな風に愛してるって言葉をもらって、君はそいつを信じてるの?

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