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5 minutes妄想シチュエーション♡

第6章 クリスマスイヴの午前0時過ぎ・彼女→彼女



(挙動不審になる貴女。12月は本当に忙しかったね、と話題を変えてきて)


 ……ね。でも意外と早かった。こんなに会えないなら貴女の職場に転職も考えたけど、もし毎日会えて、もし一緒に働けたらって妄想してたら、すぐ三週間経っちゃった。ちゃんと仕事はしてたよ。……そうだね。こんなに会いたくても、無理したり、仕事を蔑ろにしてまで貴女を優先したりしない。だから続いてるんだろうね、私達。どんなに美味しいケーキでも、毎日食べられたら有り難みもなくなっちゃう。


 でも、貴女はケーキじゃない。


(ふと、アドベントカレンダーのラストの窓、25日に開いた形跡を見つけた貴女)


 気付いちゃったか。貴女の性格からして、アドベントカレンダーも慎重に開けていくかなって。それくらい糊付けしておけば、25日のところを一度私が開けていたって、最終日まで気付かないと思ってたよ。貴女を送り届けて、部屋に上がらせてもらって、一緒に見るつもりだったんだ。まぁ、それまでに貴女が気付かないか、ちょっとはスリルもあったけど。


 そんなスリルいる?って?厳しいツッコミ……!


 そうだなぁ、電話越しに貴女の反応楽しみたい気もするし、クリスマスまで待って欲しい気もする。


(どうすれば良いの、と、口を尖らせたような声の貴女。好奇心に圧されそうな貴女自身も、今開けるか迷ってる)

(25日のラストのマスに元々入っていたコスメを抜いてすり替えたのは、貴女の薬指サイズのリング。出来れば顔を見てプロポーズしたかった。ただ、こんなシチュエーションはあまり聞かないから、インパクトは残せそう。こんな深夜まで起きて準備しているのは、貴女に用意したクリスマスプレゼントの洋服に合うようデザインした、手作りのアクセサリー。こっちを先に渡すつもりだったのは確かだけれど……)


 貴女は……


 顔見てプロポーズしてくる女か、リモート合わせて2回セットでそれしてくるか。


 どっちが、好き?







《end》
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