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だから愛して 「改訂版」

第1章 だから愛して 「改訂版」

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 「では
  話します
  まず
  気持ちよくなりたい
  と思うんです」
 「そんな気持ちに
  なることはあります」
 その気持ちのときに、またそこまで強く思わなくても、気持ちよくなってみようと思ったとき、清潔なパンティを、できれば自然素材のパンティをはいて、パンティごしにあそこのまわりを、てのひらでゆっくりゆっくり撫でてみてください、と先生が詳しく言ってくれました。
 「三崎さんは
  クリトリスは
  知っていますか?」
 「名前だけは」
 クリトリスはあそこの上のほうで、ポチッと覗いているところです。
 クリトリスは、女性が気持ちよくなるために、性感を高めるためだけの、女性だけにある器官です。
 クリトリスのまわりを丁寧にそっとそっと、てのひら全体か指三本でゆっくりゆっくりまわすんです。
 あまり強くしては、いけません。
 そのときに性的なことを想像しながら、ゆっくりゆっくり撫でてみたらいいと思いますと、ほんとに詳しく教えてくれました。
 そして、自分で自分を気持ちよくするのは、『自分』という個人の権利なんだと、くりかえし強調して言うのです。
 先生の話を聞きまして、わたしは、
 「こんど
  オナニーを
  してみます」
と言いました。
 つぎに、先生の家に行きましたとき、
 「先生
  オナニーを
  してみました」
 「そうですか
  いかがでしたか?」
 「そんなに
  気持ちよくなりませんでした」
 「あそこが
  濡れてきませんでしたか」
 「はい
  すこしも
  濡れてきません」
 「うーん
  私が手伝うというわけには
  いきませんしね」
 「どうしてですか?」

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